ファーストワン で差別化を! 世界初、日本初、業界初、○○初 9つの例

アイデア

ヒット商品へのアプローチとして「3つのワン」、すなわち
<ナンバーワン><オンリーワン><ファーストワン>
をつくることがよく提唱されています。

その中でも”世界初” ”日本初” ”業界初” など
<ファーストワン>を狙うことの有効性については、こちらで解説しました。

モノづくりや、技術で勝負している企業は、”世界初”や”日本初”を目指したいところですが、さすがに世界初はハードルが高かったり、短期では難しいこともあります。

しかし、世界初や日本初でなくても、”〇〇初” とあるだけでインパクトがあります。
多くの企業が初を訴求しており、皆さんいろいろなところで目にされているはずです。

本記事では、いろいろなファーストワンの例(○○初)をご紹介します。
モノづくり、サービス開発の差別化の参考にしてください。

どのレベルで訴求するかについては企業判断となりますが、営業トークの中で
「当社が初めてです!」
と言えるだけでも差別化につながるでしょう。

短期的にはハードルが低いところからはじめ、中期的には日本初や世界初、あるいは業界初は狙いたいところです。

■ 世界初(World’s first) ~モノづくり、技術志向ならいつかは狙いたい!

説明するまでもなく、世界で初めて実現や発売がされるものです。
モノづくり、とくに技術を強みにしている企業は時間はかかるかもしれませんが、世界初の商品化や実現をめざしたいものです。

商品やサービス自体が世界初でなくとも、世界初の技術や、世界初の方法などと訴求する場合もよくあります。(後述)
何かしら顧客に貢献できるポイントで世界初が言えるとインパクトがあります。
ぜひ日本からたくさんの世界初が生まれてほしいと思います。

難しいという声も聞こえますが、また時間はかかるかもしれませんが、世界初を目指して誰よりも早く開発していけば、必ず実現可能です。
スピードだけは負けないようにする必要があるので注意しましょう。

■ 日本初 (Japan first)~できれば狙いたい、インパクトも大!

世界レベルで見るとすでに実現されているが、日本では初めての場合は、”日本初”と言えます。

また海外のものを日本に初めて持ってくるときなどは、”日本初上陸” などの表現もよく使われます。
有名ブランドの日本への導入やスイーツなど食品でよく使われます。

日本初も世界初と同様に時間はかかるかもしれませんが、日本初を目指して開発していけば、必ず実現可能です。
同じくスピードに負けないことは重要です。

■ 業界初(Industry first) ~少なくとも狙いたい!

商品やサービスそのもの自体は世界初ではないが、同じ業界や業種の中で、初めて実現、導入される場合によく使われます。
他の業界、業種のアイデアや技術を応用展開した場合にも使われます。

新規事業や商品開発において、他業界のアイデアや成功事例をモデルにし、自分たちの業界に応用するやり方は極めて王道の手法です。
アイデア、イノベーションは既知のものの組み合わせから生まれるとも言われます。

イノベーションとは、既存にあるもの同士の新たな「組み合わせ」であることが多いことが広く紹介されています。身近にあるヒット商品も既存の組み合わせであることが多いのです。「既存A+既存B=イノベーションC」や、「既存A×既存B=イノベーションD」などです。

出典:日経クロステック   創造性は既存の組み合わせから

他業界での実績もあるため、リスクは比較的少なく、かつインパクトも大きいため、非常に有効なアプローチです。
新規事業や商品開発でアイデアがうまく出せないときは、他業界の成功例を活かせるものが無いかというアプローチで考えてみましょう。
何かヒントが見つかるはずです。

■ 地域初  ~ビジネス範囲が明確なら効果あり

日本初にはならないが、特定の地域では初となる場合によく使われます。
関東初、東京初、○○県初などよく見ると思います。

インターネットや通信販売など日本のどこでも購入できるものには有効でないかもしれませんが、店舗やサービスなどでは有効なアプローチです。
日本初上陸と同じように、関東初上陸、関東初進出などの表現もよく使われます。

想定顧客の商圏などを考慮し、どのレベルで訴求すれば効果的かを検討しましょう。
多くの例がありますので、検索してみてください。

■ ターゲット初  ~ターゲットがあいまいなら効果あり

比較的ハードルが低く、よく使われているものにターゲット初があります。

たとえば、男性向け初、女性向け初、子供向け初 など、他の属性向けでは既知の商品、サービスですが、その属性向けでは初となるものです。
世界初の男性向け○○、日本初の子供向け○○など、世界初、日本初などと組み合わせて訴求される場合もあります。

これらターゲット属性を変えての展開は、業界初と同じように既知の商品、サービスの横展開のため、まったくいちからの開発より導入しやすいアプローチです。
テスト販売や調査もしやすいため、リスクを抑えながらの商品化が可能です。

既知の商品、サービスがターゲット属性を絞って展開されている場合には、他の属性への展開可能性を検討してみてください。
また、競合他社があるターゲット属性で成功を収めている場合には、別の属性を自社が先に攻めるという戦略もあります。

■ その他いろいろなファーストワン(〇〇初)

その他いろいろなファーストワン(○○初)の例があります。
いくつか挙げておきますので、参考にしてみてください。

<技術が初>

商品やサービス自体がファーストワンでなくても、使われている技術自体がファーストワンで、かつそれが消費者に有効であったり、社会貢献する場合は、”初の技術”として訴求する例も多くあります。
たとえばこのように取り上げられている例があります。

サントリーがペットボトル再生で世界初の技術

出典: テレ朝ニュース 2019/11/16 

元のプレスリリースではこうなっています。

当グループは、企業理念に掲げる「人と自然と響きあう」の実現を目指し、グローバルにサステナビリティ経営を推進しています。容器包装の分野では、ペットボトルリサイクルの一部工程を省くことで、環境負荷低減と再生効率化を同時に実現する「FtoPダイレクトリサイクル技術」を世界で初めて開発。また、飲料用ペットボトルに植物由来原料を100%使用したキャップを世界で初めて導入、100%植物由来ペット実現に向けた取り組みなど、環境負荷の少ないペットボトル開発やリサイクルシステムの構築に継続して取り組んでおり、中期目標として2025年までに国内清涼飲料事業における全ペットボトル重量の半数以上に再生ペット素材を使用していくことを掲げています。

出典: サントリーホールディングス株式会社 ニュースリリース  サントリーグループ「プラスチック基本方針」策定

元のプレスリリースでは本文中にのみ世界初の技術とありますが、メディアでは表題に世界初として取り上げられています。
初があるとメディアに取りあげられやすくなることのよい例です。

他にもインターネットに多くの例があります。
参考にしてください。

<製造方法、製造プロセスが初>

製造方法や製造プロセスが初の場合も十分訴求に値します。
企業自体のアピールにもつながります。

いろいろな例があるので、参考にしてください。

製造プロセスで世界初! 昭和電工のアンモニア製造プロセスがエコマーク認定を取得

出典: 昭和電工(株) ニュースリリース  2015年7月21日

 

3日間かかる業界初の製法 | 讃岐うどんの通販

出典: 亀城庵 讃岐うどんの通販サイト

<自社初、当社初>

一般的には既知であってもその企業として初めて対応すること自体にニュース性がある場合に使われる例です。
これらも自社初、当社初とすることで新規性が訴求できるおもしろい例です。

当社初の機能性表示食品「低温製法米のおいしいごはん® ヘルシーごはん」を新発売

出典: アイリスオーヤマ(株)  ニュースリリース  2020年1月16日

 

ソニー初の8Kチューナ搭載テレビ「Z9H」。技術結集で “史上最高ブラビア”

出典: AV Watch 2020年2月7日

■ ファーストワン訴求での注意点

ファーストワン(○○初)を狙った開発や訴求する上での注意点などを挙げておきます。

<他社に先行されないようスピード重視>

「君たちみたいな凡人が考えていることは100人考えてるんだ、半分のスケジュールでやってみなさい!」
私が新米企画マンだったころに言われていた言葉です。

新しいアイデアはよほどの画期的なものでない限り、既知のものの組み合わせがほとんどです。

私自身、自分たちのアイデアと類似したものが他社に先に導入されてしまったり、商品化した直後に他社から類似のものが発売されたりすることを何度も経験しました。

開発チームは大変になりますが、他社に先を越されてしまったらすべての努力が水の泡となってしまいます。
絶対に負けないスケジュールで開発することが重要です。

<本当に初かどうかの調査、確認>

プレスリリース後や発売後に実は前例があり初でなかったということが無いように、本当に初かどうかをしっかり調査しておきましょう。
また、初である条件をきちんと定義しておくことも重要です。

第三者による証明があれば明記しておきましょう。
そうでなく自社調べによるものであれば、条件を明記の上”当社調べ”でも構いません。

もし、法的な問題に発展していくリスクがありそうな場合は、法務部署や弁護士などに事前相談しておくことをお勧めします。

■ まとめ

新規事業や新商品開発のアプローチとして有効なファーストワン(○○初)のいろいろな例についてお伝えしました。

世界初、日本初、業界初、地域初、ターゲット初、技術が初、製造方法が初、自社初 などがあります。

他にもいろいろなファーストワン(○○初)の例があります。
レベルの大小はありますが、新規性が明確であること=わかりやすい差別化となり、よってメディアに取りあげられやすくなるのでしょう。

新規事業や新商品開発は新規性がマストです。
アイデアを考える企画開始時点からファーストワン(○○初)を狙うアプローチを、ぜひトライしてみてください。

他にもおもしろいファーストワン(○○初)の例、あなたの会社のファーストワンなどをご紹介いただけると嬉しいです。
ご質問や不明点もお気軽にお問合せください。

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